ある日突然、自死遺族になって。

2016年10月に息子を自死で亡くしました。過労自死でした。

真面目って無用なこと?

息子が亡くなってから、同僚の方や、お友達とかからメールやお手紙をいただいた。


本当に嬉しくて、随分心の支えになってくれた。皆さんに本当に感謝している。


どの手紙にも必ずあったのが、「真面目で責任感が強かった。」「優しくて思いやりがあって誰にも対しても誠実だった。」


読んでいてありがたかったし、やはり内心自慢の息子だと嬉しかった。


でも、その真面目さも優しさも誠実さも、会社にとっては、何の役にも立たない代物だったらしい。


息子は自分なりに会社の役にたつ人間になりたい、強いては世の中の役にたつ人間になりたいと頑張っていたはずだ。


しかし、会社からしてみると、単なる部品の1つでしかなかったらしい。


息子は不条理なことや、曲がったことに妥協できないタイプで、人にお世辞なども言える人間ではなかった。要するに上司からすると、融通のきかない可愛いげのない存在だったのだろう。


だからと言って、劣化して壊れる寸前だと気がついている部下に対して、どうして見て見ぬふりなどできるのだろう?


完全に壊れるまで使って、もし壊れても代わりはいくらでもいる、という考えなのだろう。


労務管理能力の全くない上司に当たってしまった息子も不運だと残念でしかたがないが、

この能力ゼロの上司を、社員の上に置いている会社も同じ程度だと思われる。


この会社は十数年前にも、過労死の方を出しているようだが、たぶん泣き寝入りの方も多く、うちの息子も氷山の一角ではないかと思われる。


私も本当に可愛い息子の後を追いたいところだが、息子の命と家族の未来まで奪った会社と上司に対して、何とか無念を晴らしたい一心で毎日をやっとの思いで生きている。


そうは言っても、息子のいなくなった世界で一日一日を生きていくだけで本当につらい。


大きなことは言えないけど、せめて息子のいた会社から、同じような被害者がでないように、それだけを願っている。